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龍精空手道の形

儀式形四方拝

琉球王朝時代、天地四方、父母の山稜を拝して天災を祓い、五穀豊穣、宝祚長久、天下泰平を祈願する王朝儀式あるいはお祭りの際に演じられたと伝え聞いている形。言霊のごとく凛々と響き渡る気合いの発声、四角歩法が特色。 大会、演武会、各種行事の時にのみ演じられる。

基形 (もとかた)

基形は、基本技の集大成によって完成されている。

正整(セイサン)は、肩の抜き、継ぎ足歩法、霞突きなど、自由組手・試合で使える技法で構成される。 二十四歩(ニーセイシ)は鍛錬技法と護身技法の二面を兼ね備えた形である。 空手鍛錬器具(チーシ、サーシ棍等)を使用しての、身体内外の鍛錬方法には興味がひかれる。

「形意」  

龍精空手道は、古流形へ進むための道標、理に適った形順序を構成するため、動物の動きそして人の情緒面をつく「形意」の考えを取り入れている。

形意拳法理論の大要
『宇宙間には「木」・「火」・「土」・「金」・「水」によって象徴される五気がある。万物は五気のうちいずれの働きによって生じ形を成す。形には、「木・火」を陽、「金・水」を陰、「土」を中間とする、陰陽の理がある。陰と陽が相合し、五行が調和した結果、「形」を成す「意」義が生まれた。そして乾道を男、坤道を女とする人道が作られ、天を大宇宙(大天)、人を小宇宙(小天)とする定義が成された。動物は「気」と「理」の一部を得、人は全ての「気」と「理」を得た。動物は「気」の一部分しか得ていないが、天が与えた「自然の摂理」に調和して生きる。人は天地の 「気」と「理」を得ているが、その「理を活かす方法」については無知である。人は「自然の摂理」を知る動物の「気」と「理」、さらには「天 (万物)の理法」を研究しなければならない。それは万物の長である人の勤めである。』 「形意」の語源は、万物の生成変化を説明する理論である陰陽五行説にある。

五形拳と錬成の目的
龍   拳 (錬 神)        虎   拳 (錬 骨)
豹   拳 (錬 力)        蛇   拳 (錬 気)
鶴   拳 (錬 精)

形意形Ⅰ

1.抜塞・バッサイ(蛇の動き、太極空手形)
蛇形
蛇は霊功にして玄妙な特質を持ち、その身は最も小回りが利き活発である。二蛇争う時に天の霊気をもらすといわれている。体内では腎中の陽であり、易経八卦の坎(カン)である。拳法の蛇形は腰の力(バネ)を養成することができる。これは陰(雷)、巽(風)相繋がり」。と読むことができる。拳が正しければ、“真の陽は内から外に現われ、九重天の如く美しく透き通りそれを遮るものはない。人の精神は日月の如く光明に満る。“といわれる。           

2.鎮東・チントー(鷹の動き)
鷹形
鷹の性格は激しく、目は微細な動きをも逃がさない。体内においては腎中の陽気を頭頂に昇らせることができる。これは錬丹書にある「脊髄を貫き、百会に向かう」ことである。拳が正しければ、真の精は脳にかえり陽の気を補い、眼力を強くする。

3.荘鎮・ソーチン(角牛の動き)
牛形
牛は動物の中でも義に厚い性格を持つ。体内では脾である。拳が正しければ意志が安定し、妄想は無くなる。先人曰く、“意が誠実であれば心正し。心正しければ理に適った拳の力が養成される” と。 

4.転身・テンシン(水上の生物の動き)
水形
ミズスマシは水生昆虫の中で最も巧みに身を動かす。体内では肝であり、心の苛立ちを消すことができる。拳が正しければ、筋骨を強くし、筋の柔軟性を維持する。これすなわち“天の理に従うものなり”とある。 
 
5.鷺牌・ローハイ(鶴・鷺の動き、太極空手形)
鶴形
五形拳にあげた、錬精が大きな目的である。優雅さの動きの中に、技の激しさが潜む。 体内では陰気初動を現す。下肢の力を上昇させ、頭頂の気を下降させることができる。 拳が正しければ、真気を五体に発散させることができる。

形意形Ⅱ

1.三十六歩 ・サンシール
情緒形
大地の真気を体内に引き入れることができる。 
角力(相撲)技法、酔歩、龍舌、俵の差上げ等、喜びと楽しさの感情を刺激する味わいのある形である。

2.公相君・クーサンクー
叙情形
夜空に輝く月を結印手に包んで池に入れそして仰ぎ故郷を想う。叙情的な雰囲気下での演武は、自己の感性を大きく刺激し、豊かな情感をひきだすことができる。 五行拳と崩れ歩法、天地拳、そして開手の各技法は公相君の歴史を感じさせる。「動く禅」の異名を持つ形。

  古流形Ⅰ

龍山(リュウシャン)
形意形と古流形Ⅱを結ぶ掛け橋となる形である。
龍形
龍は真陰に属す。体内では心の火を降ろす。錬丹書には“龍は火の中に向かって出る。 火は雲になり雲は龍に従う”と書かれる。龍形の力は承漿(口唇の下のツボ) より任脈を進み督脈に至り、諸穴に通じる。

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